品種改良と生物の遺伝子組み換えの関係ですが、品種改良は、同種の生物の中でより人間にとって都合の良い性質を持つものとを掛け合わせて作っていくことです。自然界でもこの種の交配は起きます。遺伝子組換えは、全く別の生物(細菌など)の遺伝子を人為的に組み込む作業のことで、自然界では決して起こりえません。
これから、気になる遺伝子組換え作物について書いていきます。
アメリカから中国も断ったトウモロコシを輸入することが決まり話題になっていますが。遺伝子組み換えトウモロコシが飼料用として輸入される決定のようです。食品として使うトウモロコシの遺伝子組み換え表示は、まだ日本では厳しいですが、飼料用はその規制外です。
遺伝子組み換えトウモロコシに、Btコーンと呼ばれる害虫抵抗性のコーンがあります。これも有名なモンサント社製品です。このコーンの葉を食べただけで虫(幼虫も)あっという間に絶命します。これは人間には害はないとモンサント社は説明していますが、最近の研究でアレルギー症状や自己免疫疾患、化学物質過敏症或いは糖尿病などの元になるとされるリーキーガット症候群との関連が示唆されていますし、害虫抵抗性とは、害虫だけでなくミツバチやてんとう虫など益虫も殺してしまいます。2002年には、Btコーンを飼料とする雌豚の80%が妊娠しない、という事実がアイオワ州から報告されました。通常のトウモロコシに餌を替えてしばらくすると雌豚の出生率が劇的に改善したということです。有機農業製品の認定では、飼料も有機農法で作られたものだけにした動物しか認められません。直接口にしなくても、それを餌とした動物の食肉を口にするのは気になります。それは、同種生物の遺伝子を組み替えたのではないからです。人間の消化酵素はタンパク質をアミノ酸までは分解しますが、分子レベルまでの分解は難しいからです。そのほか、レトロウィルスのことも気になりますし、Robin Cookのアメリカの医療ミステリーの読みすぎでしょうか?